起業を目指す人や、起業間もない起業家の人たちが集まり、意見交換や相談ができる場所として活用されているのが「起業家コミュニティ」です。
中小企業白書によると、起業希望者・起業準備者全体のうち起業家コミュニティに参加している割合は44.6%と、2人に1人が何らかの起業家コミュニティに参加経験があると回答しています。
一方、「参加していない理由」として最も多いのが「起業家コミュニティの存在を知らないため」という回答でした。
多くのコミュニティは、メンバー同士の交流によって起業準備/起業初期に生じる様々な疑問や課題の対応について、気軽に相談できる仲間がつくりやすい場となっています。
起業初期には、信頼できる仲間とのつながりに助けられることもあるので、積極的に活用したいもの。そのために、まずはそういったコミュニティの存在を「知る」ことが大切です。
そこで本日は、北海道で起業を目指す人たち向けの「起業家コミュニティ」をご紹介します。
起業家コミュニティとは
「起業家コミュニティ」は、起業家や起業に関心のある人たちの集まりのことを指します。主に、起業を支援する公的機関や、起業支援を行う企業・個人などが主催しています。
コミュニティによって集う目的は様々です。
実施形態は、以前はオフライン(リアルな集まり)が主流でしたが、ここ数年でオンラインサロンなどのコミュニティも増えました。
起業家コミュニティに参加するメリット
参加すると得られるメリットは主に以下の6つです。
- 起業家/経営者との繋がりを得られる
- 同時期に起業を目指す志の高い仲間ができる
- ビジネスのヒントが得られる
- 起業/経営に関して生の情報が手に入る
- ビジネスパートナーが得られる
- 仕事を得られる
特に、身近に起業家や経営者がいない人にとっては、すでに起業している人や起業を目指す人たちとの接点ができる貴重な機会となります。
成功している起業家の成功体験を学んだり、起業家の思考を理解することで起業に対するモチベーションが高まるといったメリットもあります。
また異なるスキルを持った人たちが集うコミュニティの中では、親しくなるうちにお互いの強みを理解し、信頼関係も構築されます。その結果、コミュニティの人脈から仕事に繋がるケースも多いです。
起業家コミュニティの種類
起業家コミュニティはそれぞれさまざまな目的やコンセプトを持っています。
例えば、以下のように参加対象者を限定している場合があります。
- 学生向け
- 若年層(25歳以下など)向け
- 女性向け
- 地域別
- 業種別
社会人大学や起業塾ごとに、在校生/卒業生のみを対象としたクローズドのコミュニティなどもあります。
目的では以下のタイプに分けられます。
- 代表者から学ぶ(インフルエンサー主宰のオンラインサロンなど)
- 交流・仲間づくり
- 情報交換・ナレッジ共有
- 公的機関/金融機関による創業支援
すべての機能を備えているコミュニティもあれば、いずれかに特化しているコミュニティもあります。
起業家コミュニティを選ぶときのポイントと注意点
魅力的なコミュニティは多数存在していますが、その実態は様々です。実態が外から見えないことも多いため、参加を検討しているコミュニティが信頼できる団体であるかどうか十分に注意をしましょう。
自分の目的に合っているかどうか
前述の通り、コミュニティごとに目的が異なり、集まる人も異なります。自分の目的や、コミュニティ側が対象とする条件に合っているかどうかを確認しましょう。
料金や入会/退会条件をよく確認
料金に関しては有料のもの、無料ものがあります。
有料コミュニティの一部では、意図的に退会しづらい仕組みになっているコミュニティもあるようですので、入会時に退会手続きの方法まで確認しておくと良いでしょう。
詐欺的コミュニティに注意!
無料のコミュニティで人を集めておきながら、価値に見合わない高額な講座や情報商材を販売することが目的の悪質な詐欺的コミュニティも多数存在しています。
- 運営元や代表者に対する口コミ
- 卒業生、参加経験者の口コミ
- 卒業生の実績
などのポイントを中心に、信頼できる情報を収集した上で参加を判断することをおすすめします。
参加者や卒業生の成果をアピールしているコミュニティでは、「参加者の声」などとして紹介されている方の氏名を検索するなどして、卒業生自体が信頼できる人なのか、卒業生が継続して実績を上げていることが確認できるかどうか、といった点も参考になります。
北海道に縁のある起業家コミュニティ
ここからは、北海道に縁のある起業家コミュニティをご紹介します。
1.Spread
コミュニティ名:Spread
対象者:25歳以下でスタートアップに興味のある人
運営事業者:株式会社POLAR SHORTCUT(ポーラーショートカット)
北海道の成長産業・ベンチャー支援を行っている企業が行っているSlackチャンネルを活用したオンラインコミュニティ。
スタートアップとしての起業に関心の高い現役大学生世代を対象とし、メンバー限定のクローズド勉強会などを実施しているそうです。
2.STARS
札幌市を中心とするスタートアップ・エコシステムを活性化するために立ち上がったネットワーキングコミュニティ。
コロナ禍以前は札幌市内を会場とした勉強会などリアルイベントを多数実施していました。現在はFacebookグループを使用した情報発信がメインとなっています。
3.北のアトツギコミュニティ
コミュニティ名:北のアトツギコミュニティ
対象者:道内企業の後継者(予定・検討中など含む)※原則40歳前後まで
運営事業者:経済産業省北海道経済産業局 産業部 経営支援課
オンラインでのコミュニティイベントの開催、意見・情報交換、支援メニュー(補助金等)の紹介が受けられるそうです。
活動は公開Facebookグループで行われているため、加入しなくてもコミュニティの雰囲気などを確認することができます。
経産省が運営しているということもあり、安心して参加できるのではないでしょうか。
4.女性起業家支援ネットワーク
コミュニティ名:ほくじょき(北海道女性起業家支援チーム)
対象者:北海道在住の起業家・起業に関心のある女性
運営事業者:(公財)さっぽろ⻘少年⼥性活動協会
経済産業省の女性起業家支援ネットワーク事業を受けて立ち上げられた「北海道女性起業家支援ネットワーク」。官民一体となって創業を支援している団体です。
こちらは会員になって活動するようなコミュニティではありません。
それぞれの団体が女性起業家・創業希望者向けのイベントなどを定期的に開催していたり、相談窓口を設けているので、関心のある人が都度集まったり、Facebookページ上でコミュニケーションをとるスタイルのコミュニティです。
「北海道のどこに住んでいても、⼥性が起業したいと思ったときに、安⼼して⽀援を受けられる環境」を⽬指しており、北海道内の地域ごとに運営をサポートする全道7つの組織が運営母体となって活動をしています。
札幌付近は「ほくじょき」、それ以外の地域は以下それぞれの組織が担当しています。
- じもじょき.net ちとせ
- じもじょき.あさひかわ
- じもじょき.オホーツク
- じもじょき.十勝
- じもじょき.釧路:釧路市内
- じもじょき.釧路:釧路市以外の根室・釧路地域担当
- じもじょき.函館
- じもじょき.とまこまい
5.womom ラボ
コミュニティ名:womom ラボ(ウーマムラボ)
対象者:仕事も人生も自分らしく頑張りたい女性(起業家・経営者に限らず)
運営代表者:WOMOM (ウーマム)主宰 山田 貴子
URL:https://womom.jp/content/lab
Instagram:https://www.instagram.com/womom.lab/
何事も興味をもって人生を楽しむ・面白がる、そんな自分を形づくっていきたいと考える女性の皆さんを「womom(ウーマム)」と称し、そのような方たちが集まるオンラインコミュニティ。
主宰の山田さんは北海道旭川市を拠点に、女性の起業支援などを行っている起業家。孤独になりがちな女性起業家がゆるくつながれる場所として、このコミュニティを立ち上げたそうです。
参加対象者は起業家限定ではありませんが、実際に参加しているメンバーは個人事業主・フリーランスや、起業に関心のある方が多く、女性起業家コミュニティとしての面も持ち合わせています。
平日毎朝15分のオンライン朝礼や、オンライン飲み会、個人事業主向けの勉強会など、メンバー同士の交流を重視したコミュニティです。
6.小樽商科大学アントレプレナーシップ専攻 OBS MBA会
コミュニティ名:小樽商科大学アントレプレナーシップ専攻 OBS MBA会(同窓会)
対象者:小樽商科大学ビジネススクール(OBS)の修了生、在学生、教員
運営事業者:OBS MBA会
北海道で唯一のMBAが取得可能な小樽商科大学のビジネススクール(OBS)の卒業生が集うコミュニティです(一般の人は入会不可)。
OBSの修了生、在学生、教員の親睦などを目的としているそうです。
スクール自体も同じ志を持つ人たちが集まるひとつのコミュニティといえますが、卒業後も交流できる場所があるのは嬉しいですね。
起業家コミュニティで仲間を見つけよう
今回は起業家コミュニティの中でも特に「北海道に縁のあるコミュニティ」をご紹介しました。
ただ北海道に縁があるといっても、昨今のイベント自粛の影響もあり、どの団体もメインの活動はオンラインでの交流となっています。とは言え、地域のコミュニティに参加する一番のメリットは、なんといってもリアルで会いやすい人たちとのつながりができることでしょう。
業種や年齢が違っても、起業を軸とした同じ志を持ち、同じような悩みを持つ仲間との出会いはかけがえのないものになります。
オフラインのイベントもまた徐々に増えてきたので、北海道の起業家コミュニティも今後さらに盛り上がるかもしれません。
気になるコミュニティがあれば、まずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。