高校生が企業と連携して社会のリアルな課題解決に挑む、実践型の学習プログラムに、「ロカプレ!」編集部が参加しました。
その名も「飛龍(ひーろー)アカデミアプログラム」。このプログラムでは、高校生たちが企業から出される具体的な課題に取り組み、解決策を考え抜いて、プレゼンテーションを行います。「ロカプレ!」編集部は今回、「北海道の起業家を増やす方法」をテーマに掲げ、高校生の新たな視点と発想力を期待する課題を提供しています。
この記事では、令和の高校生が「将来の自分」を見据えながら、実践を通じてキャリアを形成していく「飛龍アカデミア」の魅力をお届けします。
未来の起業家がここから生まれるかもしれない、この特別な授業の模様を、写真とともにご紹介します。
(取材日:2024年9月6日、文・写真:奥山 恵理)
「飛龍(ひーろー)アカデミア」とは
「飛龍アカデミア」とは
札幌の教育ベンチャー企業「株式会社すみか」が高校向けに提供する課題探求教育プログラムです。札幌龍谷高校の1年生を対象とした授業で、高校生が企業の課題解決に挑戦します。
今回「ロカプレ!」は企業側として2024年度の後期授業で参加しています。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000100234.html
株式会社すみかのプレスリリース(2023年9月22日 18時14分)高校生が企業の課題を解決する!?企業課題解決プログラ…
課題解決スキルが身につく実践的な授業
しっかりとしたワークブックがあるので、課題解決の流れは順を追って身につけられるようになっています。
「分解の木」や「チームビルディング」など、かなり実践的なビジネスフレームワークが用意されていました。
実務でも使えそうなワークブックで、今後もいろいろなタイミングでこの学びを思い出してスムースに進行できる能力が身につくと感じました。
学校の授業はどんどん進化していってるんですね!
飛龍アカデミアの最終成果物は、チームごとに企業への課題解決プレゼンを行うこと。この日、9月6日の授業は、生徒さんが各企業の課題内容をみて、「どの課題を解決するか」を選ぶ日。ロカプレ!を含めて全11の企業や団体がそれぞれの課題を高校生へプレゼンしました。
プレゼン時間は「3分」。その時間で、各企業のプレゼンターは
- 企業紹介
- 課題の背景説明
- 課題の提示
- 我が社の課題はこんな人におすすめです!
などを熱い気持ちを込めてプレゼン。9月中に希望が取りまとめられ、生徒さんが担当する企業が決まります。
10月以降、グループで課題解決のアイデアを練りに練って、約半年後には「各企業への課題解決プレゼン」が行われます。
生徒さんの授業は毎週行われますが、各企業は毎月1回程度グループワークに参加しディスカッションへのフィードバックを返したり質問に答えます。
このように、高校1年生が実際の企業の課題を検討することを通じて、将来どんなキャリアに進んでいこうかと考えることができるプログラムが「飛龍アカデミア」なのです!
ロカプレ!の課題は「北海道の起業家を増やしたい!!」
旅行会社、測量会社、福祉や看護など、様々な企業や団体11社が参加する2024年度の飛龍アカデミア。
その中でロカプレ!のお題は
「ロカプレ!」を通じて、北海道の起業家を増やす策を提案せよ
という課題。
300名以上いる体育館で「起業という仕事の仕方もあると知ってほしい、起業家を増やしたい、社会課題が解決されてほしい」の思いを込めて、課題をプレゼンしてきました。
札幌龍谷高校の生徒さんたちが、ロカプレ!を通して色々考えたり仲間とディスカッションする中で、少しでも「起業家」への解像度が上がるといいな、という思いを込めてきました。
近い将来この中から起業家が誕生し、ロカプレ!として取材しに行くことになったら…と想像するとワクワクします。
企業の課題プレゼンを終えて
半年後にどんな解決策が提案されるのでしょうか、ワクワクですね!!!!
世の中の技術がどんどん進化していく中、学校の授業もどんどん進化していることを目の当たりすることができました。
大学生の就職活動では「インターンシップ」活動を通じて、実際の企業に触れる機会があり、卒業後のキャリアを考える事ができるようになってきています。
では、高校生はどうなのでしょう?企業に接する機会はそれほど多くないような印象です。接点がある「大人」は、家族か学校の先生、アルバイトをすることができたらバイト先の大人、タッチポイントはこのぐらいでしょうか。
しかし、「飛龍アカデミア」のような授業により、高校生からのキャリア教育が行われていることをロカプレ!として学ぶことができました。
ロカプレ!も生徒さんたちに負けず、この先どんどん進化していきます、ご期待ください。